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第十五節「時を賭けた少年少女たち」 
L14をもっとも把握しているのは、もちろん諫山さんで、サイエンスティックな設定を含めてメインストーリーを着実に進めています。同時に、L14のジュブナイルとしての側面を諫山さんが支えていることも見逃してはならないでしょう。

ともすれば、キャラクターたちのセリフに甘すぎる感を受けなくもないのですが、恋愛感情を通してキャラたちの関係を位置づけてゆくことは、没個性になりがちな多人数のキャラをしだいに深く彫り込んでいっていると思います。

アメリカセクターたちが登場し、従来のパターンであれば一悶着あったのちに仲間になってゆく、という感じですが、とりあえず目的の違いは留保して協力関係を結び、そうしているうちに男女がひかれあってゆく、というのは、セーラー戦士とスターライツの関係のようで現代的ですね。

今回の第十五節、基本的にはアイデアストーリーで、未来からのタイムカプセルの謎を中心に、物語が進みます。他の節でもそうですが、「全体を形作るものとしての一話」と「一話の独立した物語性」とのバランスが今回もいいですね。

少し気になったのは、一話として見た場合の結末の弱さですが、それも全体の流れの中で考えればさほど問題になるところでもないでしょう。

さて、一つの事実が二つの状態として両立する可能性を示唆した十五節によって、「過去のすべてがリセットされてしまうことの無力感」みたいなものが払拭され、自分たち自身を含めた未来へと前向きに進んでゆけるようになった意味はとても大きいと思います。

少年少女たちがたんなる自己犠牲のために身を捧げるというのでは良質なジュブナイルとはいえませんものね。この愛するものがいる世界を破滅に向かわせてはならない……ステロタイプでややくさいともいえますが、不変のテーマです(^^)。

今後の展開が楽しみです。

千名民時 佐賀 mail url 2002/03/16土02:44 [72]
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